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横浜市の西中様から

100kmウォーキング 2015(九州)
100kmウォーキング 2015(九州) 8回目にして初めての経験
1954番  神奈川県横浜市  西中 誠
 今年で8回目の挑戦であるが、過去にない最大の不安を抱えてスタートラインに立つ事となった。この歳になっての2回のフルマラソンの影響からか、4月以降20分早足歩きをすると左脚全体が痺れた感じになり、左股関節の激痛で歩けなくなる状態が8月まで続いたのである。今まで医者にかかった事のない健康体が、手の打ちようが無く7月終りに整形外科に駆け込み、薬とリハビリ治療をする羽目になった。例年ならば6月から本格練習に入るのだが、今回は治った(?)と思って練習すると痛めてしまうの繰り返しで一向に完治せず、いつ発症するか分からない痛みにビクビクしながらもちょっと歩いたりした。少し楽になった8月半ばから恐る恐る本格練習を始めるも9月3日に再発した。「これで参加すらできないのでは・・・」と奈落の底に落とされた。昨年も初マラソンの練習でアキレス腱を痛めてウォーキング練習不足と発症の不安を抱えていたが、今年ははるかにそれ以上であった。こんな事になるとは夢にも思わず、申込時に「夢の15時間台・・・」と書いた事が恥ずかしくなる。100キロウォークやマラソンは耐久レースであり、最後は精神力の問題と思っていた。痛みで歩けないとか走れない事を体験した事がなかったので、健康体が如何に素晴らしい事で有難い事であるかを思い知らされた。そして、年齢を一つ重ねる度に経年劣化が起きている事を自覚させられるここ数年である。
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スタートの風景 スタートから2.9キロ地点の河渡り
 こんな状況だったので練習不足と痛み発生で、「完歩出来ず、途中でリタイアするのでは?」の不安だらけで行橋をスタートする事になる。「どうか痛みが出ません様に!完歩出来ます様に!」と前日にしっかり行橋正八幡宮にお願いをし、スタート直前も改めて正殿に手を合わせた。精神力の前に最後の「神頼み」である。何はともあれスタート出来た事に「感謝」である。
 天候は曇りで気温も高くなく絶好のウォーキング日和の中、痛みが出にくい様に少し小股で中津を目指した。昨年一緒に歩いたU氏と同時にスタートしたが、最初の人の流れもあって2.7キロの川渡りに出る迄に80メートルも離され、追いつくのに8キロ地点までかかった。前日の寝不足で体調もスッキリではなかったが、やはり小股はスピードが上がらない。
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歩き仲間のU氏と同じポーズ
 偶然に一昨年3区を一緒に歩いた74歳のK先輩と6キロ付近でお会いし色々とお話ができた。年齢を感じさせない足取りで亡き奥様との約束の15時間台を目指すと言われていた。K先輩とは、再び第2CP宇佐を出たところでもお会いし、一緒に峠越えをする事になるのである。昨年ゴール後に楽しくお話させて頂いたスピードウォーカーのN氏とも再会し、出発前には川本代表に、ゴールしてから佐藤先生にも御挨拶ができた。一期一会、1年に一度の七夕の如く「縁」に引き寄せられ、仄々とした幸せを実感する小生の一番好きなひと時である。
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20キロ地点の宮の大橋飲料サービス 沿道の応援
 25キロ過ぎに股関節に違和感が出てきてスピードを落とす。その後も何度か予兆が起きたが、同様の対応と「お願い、何とかもって・・・」と萬の神様にお願いをしながら進んで行く。神様の御利益か第1CPの中津までは痛みが出ずに17時47分到着。健康体であった時に立てた計画に対し20分の遅れで、早々と15時間台は困難と判断。小股で股関節痛の不安を抱えてでは致し方無く当然と割り切り、逆にここまで来れた事で「良し」としなければと思う。(のであるが・・・) 練習不足は正直で身体の疲れ度合いは生半可ではなく、過去に経験の無いものであった。痛み再発の不安と一緒に宇佐に向う。暗くなり、孤独と疲れと眠気と痛み再発との戦いに入る。まだ股関節はおとなしく、火山で云えばレベル1の状態である。このまま何とか・・・。
 今年も色々とご馳走になった。毎度の土屋農園さんの梨、ジョイフルさんの味噌汁、今回新登場であるうなぎ屋「竹の屋」のカボスジュース、第3CPでのスープ2杯、いずれも大変美味しく身体に染み渡っていきました。感謝、感謝です。有難うございました。
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40キロ地点TOTOトイレサービス 土屋農園の梨サービス
 「いつ痛くなるか?」 「痛くなったらどうするか?」 だけを思いながらなんとか宇佐に着いた。幸いにここまで来ても歩けなくなる程の痛みは出ていない。計画比40分遅れで15時間台は完全に消えた。なかなか目標を諦めきれない人間の性も、ここまでの時間を見れば納得である。気を取り直して日出に向かう。K先輩と先行く人を次々と抜きながら立石峠を越えて行く。ぜんざい休憩をする先輩と別れ、この先完全に一人旅となった。「痛みが出ません様に!」とひたすら頭で念じながら歩いているからか、疲れを感じなくなっている。いつも泣かされる七曲りだが「今年は8回目だから八曲りだー!」と明るく心の中で叫びながら越えるが、例年とは違ってスピードは確実に落ちていた。続く赤松峠もクリアし、今回から場所変更になった第3CP日出に着いた。計画比1時間遅れ。小股でスピードも抑え、コンビニに寄ったり七曲り入口で椅子に座っての休憩を取ったりして痛み発症に注意しながらの時間としては上出来である。
 実は、股関節痛の他に4月に急に左肩の動きが悪くなった。所謂四十肩である。こちらは5・6月に痛みを堪えて動かし続けた結果、8月には何とか腰後ろのペットボトルが取れる程まで回復出来た。この年齢になると色々と出てくるのだろうが、64歳で四十肩になるとは「参った!」の一言である。(ひょっとして実年齢は40台なのかも???。なーんちゃって、この時は股関節痛も分からず暢気に思ったものだが・・・・)
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味噌汁のサービス 今回の新サービス、カボスジュース
 スープを2杯頂き、いよいよ最後の別府死のロードに突入する。ここの頑張りがゴールの喜びの大きさに比例するとずっと思ってきた。昨年は、15時間台で完歩し今年から時間を気にせずにウエストのうどんやぜんざいも戴いて楽しみながら歩こうと思っていたのだが、残り5キロで夢破れた。そのリベンジの歩きが今回だったのであるが、故障でこの時間になっている。だが、行橋正八幡宮及び日本全国の萬の神様のお陰か痛みはここまで出ていない。日出からの4区間目は距離感も全て頭の中に入っている。しかし、昨年の失敗を教訓として最後まで油断することなく腕を振ってフォームを乱さずにひたすらゴール目指して歩いていく。
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ぜんざいサービス
 腕時計が4時05分をさしている。前日の12時09分にスタートしてから16時間弱。残り5キロの表示板が見えてきて、昨年の悪夢が鮮明に蘇ってきた。ここまで順調に来て突然歩けなくなり、ゴールまでの5キロに66分もかかって15時間台完歩の夢が無残にも打ち砕かれた。結果、腰が曲がったままで喜びが殆どない16時間16分でのゴールだったのである。
 そんな悪夢の5キロ表示板を通過し、4キロ、3キロ、そして2キロの看板を横に見て1キロの表示板まで来た。苦しさ・辛さが大きい程、喜びは大きいのであると一昨年までは思っていた。しかし、昨年の最後の5キロが今迄で一番苦しかったのだが、喜びは一番薄かった気がする。そして今年は昨年の爆弾以上の水爆をかかえての挑戦で、参加すら出来ないのでは?の状態だったのがここまで来れた。涙腺が緩んでくる。的が浜公園への3段の石段を昇る。ゴールの幕が迎えてくれる。16時間41分17秒。なんとかリタイアせずにゴールまで辿り着く事が出来た。
 こんなに股関節で苦しむとは全く思わず、申込み時に「15時間台を目指す」とコメントした事が他人事の様である。15時間台でのゴールをずっと口にして自分自身を鼓舞してきたが正直しんどかった。歩けなくなる痛みは経験しないと分からない。周りに痛みの大きさが分からず、三味線だろうと思われる事も辛かった。9月初までの状態を今思い返せば、完歩出来た事自体が奇跡に思えるのである。4〜6月に完全に治療しなかった事が大反省であるが、後の祭りである。不安を抱えての歩きが如何に辛いか思い知らされ、ぜひ今後の糧にしたい。 小股で歩かなくてもいい様に・・・。
 今年は良いゼッケン番号だと思っていた。
 「1954番・・・夢に向って 行く子よ(イクコヨ)」で、いい語呂だったのだが・・・。
 8回目にして初めての経験であった。初参加での完歩の感激・感動を忘れ、完歩は当たり前で記録短縮と思い上がっていた7回目までと違い、今回改めて完歩自体が喜びである事を再認識させられた。「初心忘るべからず」「感謝と謙虚」「健康」「努力」等など色々と教えられ、とても意義ある8回目の100キロであった。
 最後になりましたが、関係者の皆様、ボランティアの皆様、そして協賛の皆様、応援してくださった皆々様、大変お世話になり有難う御座いました。心より御礼を申し上げます。


[ 2015年 川柳 ]
 ケガかかえ 急に信仰 厚くなる
 100キロが ライフワークの 中心に
 歩く度 医療の知識 増えていく
 ゼッケンの 語呂で悩む 幸せよ
 何着るか 春から悩み また同じ
 100キロは 上りも下りも 脚にくる
 また行くの? 周りの皆の 呆れ顔

[ 2015年 短歌 ]
 100キロで 何度も出てくる この言葉 「今やらないで いつできる」
 完歩後の ご褒美思えば 頑張れる 昨年(きょねん)宮崎 今年長崎
 周り行く 他人(ひと)の苦しさ 見れるなら 我も少し 楽になるのに
以上
横浜市 西中 誠
いけません、いけません、ウォーカーがマラソンなんかするから。。。



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