JR内房線浜金谷駅から鋸山を上って下って石切場跡へ
こんにちは。oh!散歩隊2号のてくてくある子です。今回は千葉県富津市にあるJR内房線浜金谷駅に下車し、標高約329メートルの「鋸山」へ。ロープウェーや有料自動車道が整備され、高さ約100メートルの断崖絶壁の上にせり出した岩盤から下をのぞける名所「地獄のぞき」に訪れる人が後を絶たないことから、現在は人気の観光地。昔は人の手によって一つひとつ切り出した「房州石(金谷石)」の産地として知られ、採石場の跡「石切場跡」や石を運び出した道「車力道」が残されていることも見逃せません。新緑がまぶしいゴールデンウィークに行ってまいりました!
歩いた日 2017年05月04日
難易度   てごわい
時間 約7時間
歩数 約16500歩
高低 高低あり
距離 約11.5km
車椅子 不可
サイクリング 不可
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〔01〕〔02〕 お散歩アルバム[鋸山] [ピッツァ]
 浜金谷駅には「鋸山エリアマップ」が置いてあります。が、ちょうど残っていたのが英語、中国語、韓国語版だったので、駅から歩いて約4分の「金谷観光案内所」に寄ります。
 こちらの案内所、なんと房州石で手造りした薪窯で焼くピッツァ店を兼ねています。マップをいただきがてら、ピッツァで腹ごしらえ。ナポリタイプのもっちもち生地がおいしい〜!
〔03〕 お散歩アルバム[房州石の塀]
 案内所の方に採石場跡の「石切場跡」に行きたいと相談すると、「だったら車力道も歩いてみて」。なんでも、切り出した石をのせた荷車のわだちが道の表面に残っているのだとか。
 自分の体力を考えながらマップを眺め、行きの上りはロープウェーを利用、帰りの下りに車力道を歩こうと計画。浜金谷駅からだと徒歩約10分の「鋸山ロープウェー 山麓駅」に向かいます。
〔04〕〔05〕
 と、びっくり! ゴールデンウィーク真っ只中、ロープウェー乗り場には人気観光地につきものの行列が長く伸びています。聞けば、平日は行列なし、ふだんの土・日曜は並んでも15分ぐらいで乗れるそうなので、いやいやさすがGW。
 1時間以上待って乗車し、約4分で「山頂駅」へ。高度が上がるにつれて、濃淡が鮮やかな新緑に覆われた鋸山と陽ざしの反射がまぶしい東京湾のすばらしい眺めが広がります。
〔06〕〔07〕 お散歩アルバム[眺望]
 山頂駅には展望台が設けられ、眼下に金谷港、遠くに三浦半島。眺望を楽しみながら、丼ものや麺ものメニューを味わえる展望食堂もあります。
 また、江戸時代から始まって明治時代に最盛期を迎え、昭和50年代まで続いた石切の歴史を紹介する「鋸山石切歴史資料コーナー」も。手作業のころの道具など展示を見るに合わせて、どれほどの過酷なものだったのか想像を絶します。
〔08〕
 山道を約5分下ると「西口管理所」鋸山の南側斜面の約10万坪には約1300年前に聖武天皇の命を受け、行基によって開かれたという「日本寺」の境内が広がっています。
 総高31.05メートルの「日本一の石大仏」や21年間かけて彫られた1553体の石仏「東海千五百羅漢」などの見どころもあり、こちらもぜひ拝観しようとひとまわりすることに。
〔09〕〔10〕〔11〕
 境内に入ると道が3方向に分かれ、どの道も階段や坂が続くようです。できるだけラクな道はどれだろうと、「←大仏 近道」の下り道を選びます。
 階段が急です。どこまでも続きます。下りはラクですが、下から上ってくる人たちは息づかいが荒く、へとへとになっています。上ったら下る、下ったら上る、いやな予感がします。


〔12〕〔13〕〔14〕 お散歩アルバム[石大仏]
 約20分下って、日本一の石大仏に到着。圧倒的な存在ながらも柔和な表情にしばし心を癒されます。
 そして道に戻ると、いよいよ上りの階段です。急です。どこまでも続きます。息づかいが荒くなり、へとへとになります。
〔15〕 お散歩アルバム[地獄のぞき]
 東海千五百羅漢への分かれ道がありますが、無理は禁物です。ただただ上り階段が終わることを願い、息を整えるために休み休みしながら約30分上って、「地獄のぞき」に到着。
 地獄のぞきにはその先端で記念撮影をする人々の長い列がロープウェー乗り場と同じようにできています。隣にある休憩所からその様子をひゃーと見るだけにして、道を下ります。
〔16〕〔17〕
 石切場跡へは西口管理所へ一周する道からそれて、「北口管理所」へ進みます。
 と、とたんに石を切り出したことでできた断崖に囲まれます。まるで密林にひっそりとたたずむ古代遺跡のなかに迷い込んだようです。絶壁の側面に彫られた高さ30メートルの「百尺観音」もあらわれ、神秘的な雰囲気に包まれます。
〔18〕〔19〕
 北口管理所から出ると山道と階段。先ほどまでの境内とうって変わって人の数がぐっと減ります。ロープにつかまって下るほど急な階段もあり、時折上ってくる人はやっぱりへとへとです。
 鋸山には大小の石切場跡があり、いくつか見どころが点在。道の途中や分岐点に立つ「房州石と芸術のまち金谷」と書かれた案内板のマップや出会った人の話をたよりに進みます。
〔20〕〔21〕 お散歩アルバム[ラピュタの壁] [切り通し跡]
 最大垂直面96メートル、天空にそびえる景観からその名がついた「ラピュタの壁」は、横からその絶壁を眺められます。
 窓のようにぽっかり開いている四角い穴は、良質の石に当たるとその部分を奥へ奥へと切り進めた跡とのこと。石を見事なまでに垂直、平行に切り出した跡は、芸術的でさえあります。
〔22〕〔23〕 お散歩アルバム[安全第一] [ブルドーザー]
 「岩舞台」は、最後まで石切が行われていた場所。絶壁に「安全第一」と刻んだ文字があり、その上下の切り跡からは道具がツルハシからチェーンソーに変わったことがわかるのだとか。
 ふと気づくと、チェーンソーやブルドーザー、石を運んだリフトが残されたままになっており、そのはかない姿に美しさを感じます。
〔24〕〔25〕 お散歩アルバム[観音洞窟]
 秘境の神殿のように見える「観音洞窟」では、通常は横長に切り出す石を切り始めのみ縦長に切り出す技法、崩落を防ぐために天井部を階段状に切り残す技法などの痕跡が見られます。
 近代日本の産業を支えた道具や技術からは、それらに人生をかけた人々の思いが伝わってくるようで、眺めていると胸がしめつけられます。
〔26〕〔27〕 お散歩アルバム[車力道]
 と、石切場跡にいつまでもたたずんでいたかったのですが、山道に慣れていないため、下るにはどのくらい時間がかかるのか、迷子になったらたいへんと不安になり、車力道へ急ぎます。
 車力道は荷車に80キログラムの石を3本のせて運び下ろしたという道。この仕事についていた人々は「車力」と呼ばれ、おもに女性だったそうです。
〔28〕〔29〕〔30〕
 来る日も来る日も汗水流して往復していた女性たちは、どんな思いでその重労働に耐えていたのでしょう。上り下りするだけで息もたえだえの身としては、恥ずかしくなってしまいます。
 が、道をもくもくと下るうちに、鋸山の石切職人や車力さんたちの不屈の精神や力強さを感じて、なにやら大きなパワーをもらったような気分になりました。
〔31〕
 北口管理所から約2時間で下山。長袖、長ズボン、すべりにくいスニーカーの軽装でも大丈夫なハイキングコースでした。ただ、時間にゆとりをもてば、もっとゆっくりできたなあ。
 帰りは金谷港から「東京湾フェリー」に乗船。夕闇に消えながら遠くなっていく鋸山の姿をいつまでも眺めました。

インフォメーション
  • 鋸山ロープウェー
    9〜17時(夏季、冬季時間変更あり)、無休(強風を含む荒天の場合は休止あり)、大人片道500円、無料駐車場あり
  • 日本寺 拝観料大人600円
  • 東京湾フェリー 金谷港−久里浜港 乗船時間約40分、大人片道720円

地図  JR内房線浜金谷駅から鋸山を上って下って石切場跡へ (PDF、137KB)

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<ご注意>
この記事に掲載された各種料金、価格、費用など、ならびに交通手段や経路、周辺の状況、所要時間などは、実際の歩行日あるいは記事執筆時点のものです。 お散歩隊が保証するものではありませんので、必要に応じて各自で最新情報をご確認のうえお出かけください。

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