横浜のちょっと昔のことを知りながら黄金町〜横浜橋通商店街さんぽ!
 こんにちは。oh!さんぽ隊2号のてくてくある子です。
 今回下車したのは横浜市南区にある京浜急行電鉄黄金町(こがねちょう)駅。ここには10年ほど前まで違法飲食店が並ぶ地区が存在し、独特の雰囲気が漂う街だったといいます。地域住民はその地区に寄りつけず、転居する人も出てきたことから、“安全安心な街づくり運動”を開始。やがて違法飲食店は閉鎖されましたが、今度は空き店舗だらけのひっそりとした街になってしまったそうです。そこで展開したのが“アートによる街づくり”。魅力的なアート空間が点在する街に新たな人の流れが生まれました。
歩いた日 2014年09月29日
難易度   ほどほど
時間 約4時間30分
歩数 約11000歩
高低 平坦
距離 約6km
車椅子 十分可能
サイクリング 可能
テーマ別の街へ テーマ別の川へ

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〔01〕
 横浜のちょっと昔というと、幕末の開港の頃のことは教科書やテレビで知りました。でも、その多くは“関内”について。ちなみに関内とは、横浜港の治安を守るために設けられた関門を境として、内側(海側)の地区を関内、外側(陸側)の地区を関外と呼んだことによります。関内に対して、“関外”については、私てくてくある子、ほとんど知りませんでした。
〔02〕
 そもそも、もうちょっと昔、関外の一帯は入り江だったそうで、寛文7年(1667)に埋め立てが完了。江戸の材木商・吉田勘兵衛が資金を出したので、「吉田新田」と呼ばれました。
 吉田新田は周囲に大岡川や中村川、内部に吉田川や富士見川など川が何本も流れ、明治時代には物資の輸送路として船が往来。川岸に問屋や船宿などが並び、横浜は東京と同じように水の都だったそうです。
〔03〕〔04〕 お散歩アルバム[大岡川]
 今回訪れた黄金町は大岡川のそばにあります。川沿いには桜並木が続き、春には「大岡川桜まつり」が開催されてたくさんの人々で賑わいます。
 そこで、黄金町駅からまず大岡川へ。栄橋の上から川を眺め、そういえば横浜駅周辺をはじめ横浜では川のある風景をけっこう見るもんねと納得します。
〔05〕〔06〕
 川沿いを歩いて京急線の高架下の路地に入り、日ノ出町駅方面へ。2〜3階建ての建物が連なり、んん? と気になったのは、それらの建物に入口の戸がいくつも並んでいること。
 なんだか不思議な建物ですが、どうやらこれは違法飲食店の名残。これらの入口に女性たちが立ち、客を招き入れていたらしいです。
〔07〕〔08〕〔09〕
 第二次世界大戦後、占領軍が関内や伊勢佐木町などを接収。住まいを奪われた人々は黄金町や日ノ出町に移り住み、大岡川沿岸や高架下にはバラックの住居がひしめき合いました。
 隣の野毛地区にはヤミ市がたち、港湾の仕事をあっせんする職業安定所が開設。各地から労働者が集まってきたことで黄金町や日ノ出町周辺に宿泊所や飲食店が増え、しだいに青線地帯と呼ばれる地区が形づくられていったのです。
〔10〕 お散歩アルバム[イセタカ君]
 2005年、住民の安全安心な街づくり運動に加えて、警察が徹底取り締まりを開始。その頃には違法飲食店は250軒を超え、多くは細かく間仕切りした小規模の店だったので入口がいくつもある建物が残ったわけです。
 ここでそのようなことが戦後からつい10年前まで続いていたとは知らなかったなあと、それらの建物の前で足を止めては入口を見つめ、いろいろな思いをめぐらせます。


〔11〕〔12〕〔13〕〔14〕
お散歩アルバム[制作や発表の場] [街中が展示の場]
 そして、次に見つけたのは、それらの建物の内部を利用したギャラリーやショップです。
 黄金町のアートによる街づくり活動では、建物をアーティストやクリエイターに作品の制作や発表の場として貸し出し。2008年から毎年秋に開催しているアートフェスティバル「黄金町バザール」では、街のあちこちに散らばる屋内外のギャラリーめぐりを楽しめます。
〔15〕〔16〕〔17〕〔18〕
 散歩した日はちょうど黄金町バザール開催中。「高架下スタジオSite-A」のインフォメーションでギャラリーに入場できるパスポートを買い、国内外のアーティスト30名以上の作品を鑑賞するべく、黄金町駅から日ノ出町駅までの路地を往復します。
 ギャラリーをまわってスタンプを集めると景品プレゼント! というお楽しみもあり、七福神めぐりのごとくスタンプ押したいぞー! と気合も入ります。
〔19〕〔20〕
 また、黄金町には4棟の「高架下スタジオ」が設けられています。
 黄金町バザールの展示やイベントの会場になるほか、住民の交流の場として利用されたり、アーティストによる絵やものづくり講座、まちづくり運営講座が行われる「黄金町芸術学校」が開講されたりしているそうです。
〔21〕〔22〕〔23〕
お散歩アルバム[路地] [バーやカフェ] [ずらり]
 「京急線の高架下付近は以前、女性や子どもは歩けませんでしたが、いまはいろいろな人が訪れるようになって、とくに週末は歩いている人がたくさんいます」と話してくれたのは街の方。
 「黄金町バザールが終わってからも開いているギャラリーがありますし、毎月第2日曜にはアーティスト作品や産地直送野菜の販売などを行うイベントも催されていますよ」
〔24〕〔25〕 お散歩アルバム[桟橋] [洋食店]
 第2日曜のイベントではほかに、黄金町を知る「まちあるきツアー」や大岡川桜桟橋から手漕ぎボートに乗って大岡川を知る「Eボート乗船体験」に参加することもできるそうです。
 日ノ出町駅近くの商店街を行けば、昭和20年代創業で一般客も購入できる鰹節問屋店やランチメニュー580円からの洋食店。この街の昔ながらのおいしいものにも出会えます。
〔26〕〔27〕 お散歩アルバム[映画館] [大通り公園] [商店街]
 おいしいものといえば、大通り公園の近くにある「横浜橋通商店街」。大通り公園は吉田新田に流れていた新吉田川が埋められて造られた細長い公園です。
 横浜橋通商店街は戦前から食料品中心の商店街で、現在も青果、鮮魚、精肉、惣菜、漬物、豆腐などの店が約140軒。胃袋を刺激する惣菜のにおいや飛び交う売り声で活気にあふれ、横浜にもこういう下町の雰囲気が漂う商店街が残っているんだなあ。
〔28〕〔29〕 お散歩アルバム[伊勢佐木町]
 横浜の賑わいが楽しく、まだまだ歩きたくて伊勢佐木町商店街「イセザキモール」を関内駅方面へ。派大岡川が埋められて開通した首都高速神奈川1号横羽線に架かる吉田橋に「吉田橋関門跡」の碑を見つけ、おぉ、ここまでが関外か!
 江戸時代の開墾や開港、戦後の接収や発展などの足跡をざざっとたどった今回のさんぽ。横浜のちょっと昔がぐっと身近になりました。

インフォメーション
  • 黄金町エリアマネジメントセンター
    www.koganecho.net/
    2014年の「黄金町バザール」は「仮想のコミュニティアジア」をテーマとして、8月1日〜11月3日11:00〜19:00開催(第1・3木曜休場)。期間中有効のパスポートは700円。
  • <参考資料>
    『黄金町読本2014』(横浜市立大学)、『横浜タイムトリップガイド』(講談社)など

地図  横浜のちょっと昔のことを知りながら黄金町〜横浜橋通商店街さんぽ! (PDF、212KB)

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<ご注意>
この記事に掲載された各種料金、価格、費用など、ならびに交通手段や経路、周辺の状況、所要時間などは、実際の歩行日あるいは記事執筆時点のものです。 お散歩隊が保証するものではありませんので、必要に応じて各自で最新情報をご確認のうえお出かけください。

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